本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年が始まりました。今年も皆様にとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
昨年度より、名古屋市でもキャリア教育が活発化してきました。小学校のキャリア教育では、社会性、自主性、意欲などを育むことが目標です。すなわち、「なぜ勉強するのか?」という問いに対してお子様自身が答えを見つけられるよう導くことが主な目的と考えています。
これまでの教育は、大学受験合格を目指すものが主流でした。しかし、教育の本質は、大学合格ではなく、人それぞれの人生を豊かにするためにあるものです。この視点に立ち返ることが重要だと感じています。
このキャリア教育を通じて、今後は、「学問を楽しむ力を身につける」ことがこれからの教育において非常に大切だと実感しています。
昨年10月から、三重大学工学部機械工学科で非常勤講師として、大学2年生向けに機械設計製図を教える機会をいただきました。授業では基礎的な内容を教えていますが、学生さんたちが十分に理解できていないと感じることがしばしばあります。特に、実際のモータや歯車といった機械部品を組み立てる経験が不足していると、教科書だけでは内容が伝わりにくいのです。
一方で、ロボット教室の生徒たちは普段からモータや歯車を扱っています。そのため、大学生になったときにも、教科書を見ればその動きや使われ方を容易に想像できるはずです。このような経験があれば、大学の授業もより深く理解できるのではないかと感じています。
大学の教壇に立つことで、専門知識を教える難しさを改めて実感しました。
まず学生さんに興味を持ってもらうことが、専門知識を学ぶための第一歩です。大学の先生方とも話しましたが、興味を持って授業を聞いている学生は10%程度とのことでした。新しいことを学ぶ際には、「ワクワク感」や「楽しみながら学ぶ」という姿勢が重要です。小学生時代にロボット教室で感動的な体験をすることで、将来的に専門知識への意欲的な学びが期待できると感じます。
今後ともお子様が、ロボットやプログラミングを通じて、学問に興味を持ち楽しみながら学ぶことができるように、温かく見守っていただければ幸いです。今後とも、ものツクールへのご支援をよろしくお願いいたします。お子様の未来を支える活動をスタッフ一同全力で進めてまいりますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
ものツクール事務局 株式会社ブリッジエンジニア
赤尾 信広